- コラム
綿栽培|もっと綿(コットン)の魅力を知ろう
《はじめに》
2024年5月、TwinDimpleでは、伝統的な和綿の1つである【河内木綿】を栽培し始めました。
日本の気候や土壌に適したこの綿花は、環境にもやさしく、また綿(コットン)は私たちの身の回りにある身近な製品に使用されています。
この記事では、綿(コットン)の特徴や魅力を深堀し、【河内木綿】の成長過程をみなさまにお伝えしていきます。
成長過程を知っていただき、より綿(コットン)を身近に感じてもらえたら嬉しいです。
それでは早速読んでみましょう。
|河内木綿とは
河内木綿は、奈良県や大阪府で古くから栽培されている伝統的な綿花です。
優れた通気性と吸湿性を持ち、さらりとした肌触りが特徴です。
栽培の歴史は江戸時代にさかのぼり、多くの職人がその技術を受け継いできました。
河内木綿の織物は、温かさと心地よさを兼ね備え、古くから日本の衣服や日常生活に欠かせない存在となっています。
TwinDimpleの拠点は大阪淀川区、同じ気候・気温に近いため、はじめて栽培を始めるにあたり【河内木綿】が最適な種類となったのです。
5/1 ~ 5/6 土準備・種まき
ゴールデンウィーク期間に栽培用の土を準備し、育苗ポットに種まきを行いました。
5/16 すくすくと成長中
あっという間に2週間が経ち、新しい芽がポコポコと成長していきます。
同じ日に植えた種ですが、成長の早さはさまざまです。
新しい芽が出るととても嬉しくなる毎日でした。
種についていたコットンが発芽とともに笠のようになっていて、とってもかわいらしいですね。
5/24 花壇に引っ越し
ポットが手狭になり、そろそろ花壇への引っ越しです。
綿花が競合しないよう、等間隔ですばやく植え替えを行いました。
7/15 開花・摘芯
暑い日々が続く7月半ば、綿の花がはじめて開花し、花壇で一番大きな株が綺麗な黄色い花を咲かせました。
花が咲きながらも幹はどんどんと成長していきます。
8月に入ると花よりも蒴(さく)が多く付きはじめてきました。
蒴(さく)とは…
主に植物において種子を包み込む果実の一種です。特に綿(コットン)の場合、蒴は綿花の実を指します。
綿の蒴は通常、複数の区画に分かれており、それぞれに種子が入っています。成熟すると裂けて中から棉(わた)が現れます。
8/20 ついに棉(わた)が顔を出す
暑いお盆を乗り越えた蒴(さく)が徐々に乾燥し始め、成熟し、ついに裂けて実綿(みわた)が顔を出しはじめました
初めての収穫は小ぶりでしたが、手作業で3~4つほど収穫しました。
実際に植物から真っ白でふわふわな棉(わた)が育つとその美しさに心が温かくなりますね。
9月に入った今も毎週のように花が咲き、蒴(さく)が実り、【河内木綿】を長く楽しむことができています。
棉と綿の違いとは…
綿(めん)とは衣類やタオルなど、私たちの身の回りでよく見る素材のこと、棉(わた)とは綿花からとれる繊維・植物の状態を指す言葉です。
|綿(コットン)の魅力
今回育てた河内木綿のほかに、綿の種類は和綿や洋綿など多くありますが、綿(コットン)は肌着(インナー)・タオル・寝具など多くの製品に使われています。
綿素材は肌に良いものと聞きますが、普段の生活では植物として目にする機会は少ないのではないでしょうか?
綿(コットン)は通気性が良く、汗をかいても快適な着心地。
短繊維で肌にやさしいため、敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめな素材です。
長時間着用しても不快感を感じにくく、季節を問わず使えるのでデイリーインナーにぴったりですよ。
まとめ
今回、河内木綿の栽培過程を通じて、綿(コットン)の魅力をお伝えいたしました。
今後も綿(コットン)の良さを製品を通して、お届けできたらと思います。
ぜひ、わたしたちの製品を手に取り、その肌触りや品質を実感してみてください。